特許法とE->J特許翻訳(最近の裁判例を踏まえつつ)

(1)特許制度の概説:
実際の特許侵害事件をベースにした仮想和訳明細書を用いて、特許出願のク レームや明細書が審査・審判、特許後の判定、侵害訴訟等の各場面でどのように 扱われるかを見ていくことで、クレーム・明細書で使用する文言の重要性を確認 するとともに、特許制度全体について概説します。

(2)実際の裁判例における「誤訳」についてのディスカッション:
参加者の皆様には、下記裁判事件で取り上げられた誤訳箇所を事前に和訳して おいて頂きたいと思います。誤訳箇所が事件にどのような影響を与えたかを解説 します。
(i)平成26年(行ケ)第10232号(拒絶審決取消請求事件)より:
「In one embodiment, the process can be activated by a user who touches a touch-sensitive panel possibly in a predetermined location or locations.」(WO2006/42309抜粋)
(ii)平成13年(行ケ)第182号(無効審決取消請求事件)より:
「We claim:
1.     A sugarless low-moisture absorbing chewing gum composition comprising
in weight percent:
    (a) a gum base in an amount of 10 to 75%;
    (b) a bulking agent consisting of an isomalt in an amount of 10% to about 70%; and
    (c) a high-intensity sweetener;
    the chewing gum composition as a whole including no greater than 3.5% by weight of moisture.」(US Ser. No. 137,396 (now abandoned)を基礎 とする。EP0328849
(A2)参照。)

 

Profile: 平林千春

特許翻訳者・弁理士。1997年横浜市立大学文理学部化学課程卒。2004年弁理士登 録(科目:応用化学)。1998年~2008年 一色国際特許業務法人勤務。2008年3 月~平林特許・翻訳事務所設立。2008年5月~東京理科大学 専門職大学院 特任講師。特許翻訳(和←→英)の ほか、明細書作成、中間処理、外国特許出願、審判、鑑定、調査等の業務経験あり。